浦幌町議会の活性化
平成12年4月1日に地方分権一括法が施行され、これまでは、議会の審議の対象とならなかった行政事務の40パーセント以上を占める機関委任事務制度が廃止され、地方議会の果たす役割は大きく広がり、その責任はさらに増すことになりました。
また、今後の地方自治体は、厳しい財政状況下において自主・自律の道を歩んで行く中で、町民が地方公共団体の長および議会の議員を直接選挙するという「二元代表制」の下、町民の意思を代弁する合議制機関として、独任制機関として異なる特性を持つ町長と緊張ある関係を保ち、独立・対等の立場において、自らの創意工夫によって町民との協調、議会の公正性・透明性を確保することが求められており、町民に開かれた議会、町民参加を推進する議会を目指し、議会に与えられた大きな権限と役割を最大限に発揮することが必要であります。
この状況を踏まえ、議会がいかに町民に理解・支持される活動を展開したらよいか、また、いかに信頼を勝ち得るかをテーマに、議会と町民が今日的な町政における課題やそれに対応する政策の形成・決定の過程の情報を公開・共有し、議員は、町民に対し説明責任を果たすことに着目し、単に新しい議会改革の取り組みを導入するのではなく、質疑や質問、議員間討議、委員会・所管事務調査のあり方、定数、報酬など、議会制度や法令の原点・趣旨を今一度学び、「議会本来の機能や役割」に視点を置き検討を行うため、議会の活性化に向けて取り組んでおります。
チーム議会
平成27年から第2次議会の活性化をスタートさせ、特に議員のなり手不足問題を最優先課題として取り組んでいくことを決定し、町民が議会や議会制度をどのように捉え、どのようなまちづくりを望んでいるのか、また、これまでの議会の活性化や今後の議会のあるべき姿について分析するとともに、議会報告会や一般会議を通じて意見交換し、議員のなり手不足問題に係る解決策を見出すことなどを目的に、18歳以上の町民2000名を無作為に抽出し「議会町民アンケート調査」を実施しました。
議会町民アンケート調査では、議会に対する期待やあるべき姿に対する意見を賜り、さらに議会基本条例を基本に活性化を進めることが必要であるとの調査結果から、議員・議会としての対応策を協議し、議員個々・議会全体としてさらに議会の活性化に取り組んでいくことを決定しました。
議員一人ひとりは選挙で選出され、個々の活動が基本かつ重要でありますが、議会全体としては議決機関としての合議制の機関であり、議員の多様な意見を反映し、町の執行機関と向き合い、チェック機能を発揮しながら、よりよい町づくりのため、二元代表制を最大限活用することが求められます。
このことから、アンケート調査結果や意見交換での意見を町民の皆様の政策提言と捉え、今後、議会全体としての議会活動を「チーム議会」と位置づけし、議会の活性化に取り組んでまいります。



議会の活性化ガバナンス
議会のガバナンスが重要であることから、議会基本条例に基づき実施している議会報告会などの様々な取り組みを有効活用し、理論的かつ体系的に整理した結果、これを「浦幌町議会政策形成マネジメントサイクル」として展開し、議会の活性化を図り、住民福祉の増進へとつなげていくものとしています。
浦幌町議会の活性化イコール「浦幌町議会政策形成マネジメントサイクル」による議会運営と位置づけ、これまで、点と点で取り組んでいた内容を「政策形成マネジメントサイクル」による理論と体系化により線で結び、より充実した議会の活性化を進めていきます。
浦幌町議会政策形成(監視機能・政策提案)マネジメントサイクル【政策形成マネジメントサイクル】
浦幌町議会では、第1次活性化及び第2次活性化のまとめとして、議会活動を理論的・体系的に進めるため、「政策形成マネジメントサイクル」として整理し、今後の議会活動に取り組むことを決定しました。

議会活動年間計画サイクル
計画的・有効的に議会活動を進めるため、1年間の議会活動を整理し、「議会活動年間計画サイクル」による議会運営をすることを決定しました。
計画、実行、評価、改善とPDCAサイクルを回しながら議会運営することで、よりよい議会活動を目指します。

議会監視機能活性化サイクル
議会の権限のひとつとして、チェック機能(監視機能)があります。
予算を議決し執行されますが、実際に執行されているのか、改善点はないかなど、常に監視することが必要です。
このため、議会では、「議会監視機能活性化サイクル」によるチェック機能を働かせ、議会自ら町政を評価し、質疑・質問・所管事務調査などにより指摘し、予算反映なども確認し、年間通じた議会活動を進めるため、「議会監視機能活性化サイクル」を体系化しました。

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FAX:015-576-5570
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